シルバンシャー国(読み)シルバンシャーこく

改訂新版 世界大百科事典 「シルバンシャー国」の意味・わかりやすい解説

シルバン・シャー国 (シルバンシャーこく)

カフカス東部にあったスンナ派の中世イスラム王朝。アッバース朝混乱に乗じたアラブのハイサムが861年マズヤド朝を建て,最初にシルバン・シャーShirvan Shahの称号を用いた。以後イランササン朝の子孫ムハンマド・ブン・ヤジードのケスラーニー朝(1067・68-1382),シャイフ・イブラーヒームのダルバンド朝(1382-1538)と続く。首都は初めシャマハ,後にバクー。イランのシーア派国家サファビー朝に滅ぼされた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android