シルバー・マーケット

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シルバー・マーケット」の意味・わかりやすい解説

シルバー・マーケット

一般的に 65歳以上の高年齢層により構成される消費市場であり,21世紀の高齢化社会の到来が叫ばれる中で注目されている。これは平均的なビジネスマンの定年を区切りとした分類であり,この年齢層は,欧米では男女合わせて全人口の 20%を占めており 12%を占める日本でも年々急激に上昇している。この市場が注目されているのは,(1) 自由に使える時間が多い,(2) 金銭的余裕があるために購買力が大きい,(3) 高級志向あるいは本物志向のために消費単価が高い,(4) この層の人口は増加傾向にある,などのためである。高年齢層の人々は健康管理,資産管理,生きがい創造に強い関心があるためにこれらに関連した医療,健康食品,スポーツ,リゾートなどの市場が拡大すると見込まれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android