シロサビキン(白銹菌)(読み)シロサビキン(英語表記)Albugo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シロサビキン(白銹菌)」の意味・わかりやすい解説

シロサビキン(白銹菌)
シロサビキン
Albugo

卵菌類ツユカビ目の属であるが,種によってアブラナ科植物 (ナズナ,ハタザオ,タネツケバナ,アブラナ,ダイコン,ワサビなど) ,ヒルガオ類,ヒユ類,イノコズチ類,キク科植物 (ヤブタバコ,トキンソウ,ハハコグサ,カセンソウ,サワオグルマ,アキノキリンソウ) などに寄生して白銹病を起す。この菌におかされると寄生植物の細胞間隙に入り込み,表皮下に胞子層をつくる。この胞子は,遊走子嚢に相当するもので,のちに遊走子を逸出する。別に生卵器,造精器を宿主体内に生じ配偶子接合による有性生殖を行う。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android