シロスジコガネ(読み)しろすじこがね

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シロスジコガネ」の意味・わかりやすい解説

シロスジコガネ
しろすじこがね / 白条金亀子
[学] Granida albolineata

昆虫綱甲虫目コガネムシ科コフキコガネ亜科に属する昆虫。日本各地の海岸に分布する。体長24~32ミリメートル。体は長めで褐色、上ばねに各3条の白い縦条があって見分けやすい。触角の片状部は雄では7節で長い。成虫松林のあるような海浜地帯に普通にみられ、夏の夜はよく灯火にくる。幼虫砂地で木の根を食べ、マツニセアカシア害虫奄美(あまみ)諸島や沖縄諸島には、本種によく似た近縁のオキナワシロスジコガネG. schoenfeldtiが分布する。

[中根猛彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シロスジコガネ」の意味・わかりやすい解説

シロスジコガネ
Granida albolineata

鞘翅目コガネムシ科。体長 24~32mm。体は赤褐色で,上翅にそれぞれ3本の白色微毛から成る縦条がある。触角は 10節で,雄では先端の7節,雌では5節が片状に伸び,その長さは雄では触角柄部の3倍に達する。成虫は夏季に出現する。海岸地方に多く,夕方活動し,灯火に集る。北海道本州四国,九州に分布する。なお宝島 (吐喝喇列島) ,奄美大島徳之島,沖縄には近縁種オキナワシロスジコガネ G. schoenfeldtiを産する。

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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「シロスジコガネ」の解説

シロスジコガネ
学名:Polyphylla albolineata

種名 / シロスジコガネ
解説 / 幼虫は海岸近くの砂地にすみ、植物の根を食べます。
目名科名 / コウチュウ目|コガネムシ科
体の大きさ / 24~32mm
分布 / 北海道~九州
成虫出現期 / 夏

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