シンコニン

化学辞典 第2版 「シンコニン」の解説

シンコニン
シンコニン
cinchonine

C19H22N2O(294.40).キナ皮中にキニーネとともに含有されるキノリンアルカロイドキナアルカロイド一種無色のプリズム晶.融点265 ℃,220 ℃ で昇華がはじまる.+229°(エタノール).pKa1 9.18±0.46,pKa2 13.24±0.20.エタノール,クロロホルムに可溶,水に難溶.ピクリン酸塩は融点194 ℃.キニーネを硫酸塩として除いた母液より得られる.キニジンのメトキシ基を水素に置換したものに相当する.本品の立体異性体シンコニジンで,キニーネに対応する.[CAS 118-10-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンコニン」の意味・わかりやすい解説

シンコニン
cinchonine

化学式 C19H22N2O 。キナアルカロイドの一種。抗マラリア剤,解熱剤として用いられる。無色柱状晶。融点 264℃。医薬品ほか,分析試薬としてタングステン,ビスマス,ゲルマニウムモリブデン検出に使われる。

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