ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ(読み)ジェンティーレダファブリアーノ(英語表記)Gentile da Fabriano

百科事典マイペディア の解説

ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ

イタリア画家ベネチアローマフィレンツェ等で活躍。後期ゴシックの,いわゆる国際ゴシック様式の代表的画家とされるが,作品にはネーデルラント風の写実的描写も散見される。代表作三博士参拝》(1423年,ウフィッツィ美術館蔵)。
→関連項目ウッチェロウンブリア派ベリーニ[一族]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ
Gentile da Fabriano

[生]1370頃. ファブリアーノ
[没]1427. ローマ
イタリアの画家。本名 Niccolò di Giovanni di Massio。ベネチア,フィレンツェ,シエナ,オルビエトおよびローマで活躍。優美で装飾的な国際ゴシック様式のイタリアにおける代表的画家。作品にしばしばみられる細部の極端な写実主義は,後期ゴシックのフランス宮廷美術の影響と思われる。代表作は,フィレンツェのサンタ・トリニタ聖堂ストロッツィ家礼拝堂祭壇『東方三博士の礼拝』『キリストの誕生』『エジプトへの逃避』および『奉献』(1422~25,ウフィツィ美術館)など。

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