ジャガ芋(読み)ジャガイモ

デジタル大辞泉 「ジャガ芋」の意味・読み・例文・類語

ジャガ‐いも【ジャガ芋】

《「ジャガタラ芋」の略》ナス科多年草。高さ60センチ~1メートル。6月ごろ、白色淡紫色の花を開く。地下茎は肥大していくつもの塊状となり、良質のでんぷんに富み、食用アンデス山脈原産。日本へはジャカルタから渡来琉球芋馬鈴薯ばれいしょ 秋》「かなしくて―を掘りさざめくも/波郷
[類語]里芋八頭薩摩芋甘藷馬鈴薯山芋山の芋長芋自然薯親芋種芋

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ジャガ芋」の意味・読み・例文・類語

ジャガ‐いも【ジャガ芋】

〘名〙 (「ジャガタラいも」の略) ナス科の多年草。南アメリカの高地で栽培される原種からヨーロッパで作り出された代表的な栽培作物温帯を中心に世界中で広く栽培されている。日本には慶長三年(一五九八)オランダ船がジャカトラ(現在のジャカルタ)から伝えたもの。はじめ観賞用に栽培されていたが、明治七年(一八七四)北アメリカから優良種が輸入され、作物としての栽培が増した。茎は高さ六〇~一〇〇センチメートル。全体に短毛を生じ、地下茎は変形肥大して塊状となる。葉は長い柄をもち羽状複葉で、五~九個の小葉からなる。各小葉は卵形または長楕円形。夏、葉腋(ようえき)から花枝を出し、白または淡紫色で先が五裂した小さな花をつける。まれに実って、径一~二センチメートルの球形の果実を結ぶ。塊茎は食用。漢名は陽芋・洋芋。中国産の別種の名の馬鈴薯を当てることもある。ジャガタラいも。オランダいも。ごしょいも。はっしょういも。《季・秋》
▼ジャガいもの花《季・春》
[語誌]→「ばれいしょ(馬鈴薯)」の語誌

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