ジャマーアテ・イスラーミー(読み)ジャマーアテイスラーミー

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

ジャマーアテ・イスラーミー
Jamāt-i-Islāmī

1941年M.A.マウドゥーディーによって設立され,現在主にパキスタンインドバングラデシュで活動するイスラーム主義団体。コーランにもとづく社会の実現をめざし,政教分離議会制民主主義などを否定。3カ国のうちムスリムが多数を占めるパキスタンとバングラデシュで一定の影響力を持つが,議会など政党政治の場では他政党に比べて比重は小さい。パン・イスラーム主義見地からパキスタン運動,バングラデシュ独立に反対した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

百科事典マイペディア の解説

ジャマーアテ・イスラーミー

イスラム協会とも。パキスタンを中心とする急進的イスラム復興主義政党。1941年インドでイスラム改革運動家マウドゥーディーが設立。イスラムに基づく政治・社会原理の実現を図り,政教の分離,議会制民主主義,共産主義を否定。パキスタン都市部,とくにインドから移住したイスラム教徒ムハージル)に支持者が多い。インド,バングラデシュでも有力。

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