ジュリオ・ロマーノ(英語表記)Giulio Romano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュリオ・ロマーノ」の意味・わかりやすい解説

ジュリオ・ロマーノ
Giulio Romano

[生]1492/1499. ローマ
[没]1546.11.1. マントバ公国マントバ
イタリア画家,建築家。本名 Giulio Pippi,フルネーム Giulio di Pietro di Filippo de' Gianuzzi。10歳頃からラファエロ・サンツィオに師事した。ローマのビラ・ファルネジーナの壁画をはじめ多くの作品で助手を務め,ラファエロの死後,未完成作『キリスト変容』(バチカン美術館)を仕上げた。1524年,ゴンツァガ家フェデリーコ2世に招かれてマントバに行き,パラッツォ・デル・テ(1525~35頃)の装飾その他で活躍。そこでの優れた技巧と複雑な構成をもつ装飾壁画は,マニエリスムの代表作の一つである。建築家としては,パラッツォ・デル・テのほかにローマのビラ・マダマやサン・ピエトロ大聖堂ドームの改新などが知られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ジュリオ・ロマーノ」の意味・わかりやすい解説

ジュリオ・ロマーノ

イタリア・ルネサンス期の画家,建築家。本名ジュリオ・ディ・ピエトロ・デ・ジャヌッツィ・ピッピGiulio di Pietro de Gianuzzi Pippi。ラファエロの助手としてサン・ピエトロ大聖堂の造営やファルネジーナ宮の壁画の制作等を助け,師の没後はバチカンの壁画等未完の作品を継続し完成した。1524年以後はマントバで活動,パラッツォ・デル・テの建築と装飾に携わる。奇想あふれる画風によって,マニエリスムの創始者のひとりとされる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジュリオ・ロマーノ」の意味・わかりやすい解説

ジュリオ・ロマーノ
じゅりおろまーの

ロマーノ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android