ジョアン3世(敬虔王)(読み)ジョアンさんせい[けいけんおう](英語表記)João III, o Piedoso

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョアン3世(敬虔王)」の意味・わかりやすい解説

ジョアン3世(敬虔王)
ジョアンさんせい[けいけんおう]
João III, o Piedoso

[生]1502.6.6. リスボン
[没]1557.6.11. リスボン
ポルトガル王 (在位 1521~57) 。父はマヌエル1世 (幸運王),母はスペインのイサベル1世の娘マリア。ジョアンはスペイン王カルロス1世 (神聖ローマ皇帝カルル5世 ) の妹カタリナと結婚し (24) ,その後,彼の妹はカルロス1世と結婚した。教会に強い関心をもち,宗教裁判所の設立,イエズス会の設置 (40) などを許可し,カトリック政策をとった。彼の治世中にポルトガルは海外発展に大きな前進を示した。ジョアンの娘マリアは従弟で,のちのスペイン王フェリペ2世と結婚した (43) 。彼の死後王位は孫のセバスティアン (待望王)によって継承された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android