ジレット(英語表記)The Gillette Co.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジレット」の意味・わかりやすい解説

ジレット
The Gillette Co.

アメリカ合衆国のかつての大手かみそり・替え刃メーカー。 1901年アメリカン・セーフティ・レーザーとして設立 (まもなくジレット・セーフティ・レーザーに改称) 。 1903年キング・キャンプジレットが使い捨て替え刃のアイデアで商品化に成功。一時はアメリカ市場の大部分を独占した。 1952年ジレットに社名変更。 1960年頃から化粧品,ボールペン,使い捨てライターなどの分野へ進出して多角化を推進。 1967年にはドイツ連邦共和国 (西ドイツ) の電気かみそりメーカーのブラウン買収。 1971年にフランスの高級ライター,万年筆メーカーの S.T.デュポンを傘下収めた (1987年に売却) 。 1996年アルカリ電池メーカーのデュラセル・インターナショナルを買収。 2005年アメリカの家庭用品メーカー,プロクター・アンド・ギャンブル (P&G) に買収され,ジレットはかみそりのブランドとしてのみ名前を残した。

ジレット
Gillette, John Morris

[生]1866.8.9. マリーズビル
[没]1949.9.25. グランドフォークス
アメリカの農村社会学者。プリンストン神学校を卒業して農村牧師となった。シカゴ神学校で博士号取得後,1901年シカゴ大学で社会学の博士号を取得,07~40年ノースダコタ大学社会学教授。 20世紀初頭のアメリカにおける農村社会学の草分けともいわれる。彼は,農村社会学を実利的な動機から切り離された純粋に科学的な集団現象の説明と規定することに満足しなかった。しかしそのような学的意識は,25年頃よりメルビン,サイムス,E.D.サンダーソンらから批判を受け,農村社会学の主流ではなくなっていった。主著『構成的農村社会学』 Constructive Rural Sociology (1913) ,『農村社会学』 Rural Sociology (22) 。

ジレット
Gillette, King Camp

[生]1855.1.5. ウィスコンシン,フォンジュラック
[没]1932.7.9. ロサンゼルス
安全かみそりの発明製造者。若い頃金物行商をしていたが,使い捨て商品を売れば客が安定すると考え,T形取手に鋼製両刃のブレードをはさむ安全かみそりを発明。 1903年発売当初から大成功を収め,世界中に普及した。財をなしたのち,若い頃からいだいていた空想的社会主義宣伝に力を注ぎ,私的競争のむだと計画経済社会の利点を説いた。

ジレット
Gillett, Frederick Huntington

[生]1851. マサチューセッツ,ウェストフィールド
[没]1935
アメリカの法律家,政治家。 1893~1925年連邦下院議員,19~25年連邦下院議長,連邦予算歳出手続の改革を指導し,21年の連邦歳出法の制定を導いた。 25~31年連邦上院議員。

ジレット
Gillette, William

[生]1853.7.24. コネティカット,ハートフォード
[没]1937.4.29. コネティカット,ハートフォード
アメリカの俳優,劇作家。外国作品の翻案や小説からの脚色が多く,代表作はみずから主演もした『シャーロック・ホームズ』 (1899) 。

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デジタル大辞泉プラス 「ジレット」の解説

ジレット

プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社が販売するシェービング用品のブランド名。カミソリのほかに、シェービング用ジェルがある。

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