スイギュウ(水牛)(読み)スイギュウ

百科事典マイペディア 「スイギュウ(水牛)」の意味・わかりやすい解説

スイギュウ(水牛)【スイギュウ】

偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の哺乳(ほにゅう)類。アジアスイギュウアフリカスイギュウスイギュウアノアタマラオ,ヤマアノアなどが知られる。アジアスイギュウは肩高1.6〜1.9m,体重はオス1200kg,メス800kgほど。体色は黒灰色,角は三日月形で隆起線がある。野生種はインドの一部,ネパール,インドシナなどに分布し,水辺群生。気が荒い。スイギュウは家畜として東南アジア,南欧などで広く飼われ,運搬用,水田耕作用。粗放な飼育管理にも耐え,熱帯性風土病に対しても抵抗力が強い。アフリカスイギュウは肩高1.0〜1.7mほどで,前種よりいくらか褐色が強い。サハラ以南のアフリカに分布し,群生,季節的に大群を作ることがある。
→関連項目ウシ(牛)家畜

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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