スエズ湾(読み)すえずわん(英語表記)Gulf of Suez

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スエズ湾」の意味・わかりやすい解説

スエズ湾
すえずわん
Gulf of Suez

アフリカ大陸北東端とシナイ半島とに挟まれた、幅約30キロメートル、長さ約300キロメートルの細長い湾。紅海の北端部が二つに分かれたうちの一方にあたるが、東アフリカからの大地溝帯連続アカバ湾に向かうので、スエズ湾は全域が200メートル以浅と、きわめて浅い。1970年代前半までは、この湾内および湾岸エジプトで最大の産油地帯であった。湾の最奥部と地中海との間がスエズ地峡となっており、そこにスエズ運河が通じている。

[田村俊和]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スエズ湾」の意味・わかりやすい解説

スエズ湾
スエズわん
Gulf of Suez

アフリカ大陸とアラビア半島とを分ける紅海から,北西方に細長く延びる湾。奥行はジュバール海峡入口からスエズの町までが 314km,幅は 20~30km。東はシナイ半島,西はエジプトに接する。湾奥にスエズ運河があり,地中海と結ばれる。湾に沿った町は,漁港または鉱石積出港がほとんどであったが,1970年代以降シナイ半島沿岸に石油が発見され,開発が進められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android