スコア(英語表記)score

翻訳|score

デジタル大辞泉 「スコア」の意味・読み・例文・類語

スコア(score)

競技や試験の得点。また、得点記録。
合奏曲・合唱曲などの、すべての声部を記した楽譜。総譜。
[類語](1得点点数評点評価ポイントカウント/(2音譜楽譜譜面総譜

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「スコア」の意味・読み・例文・類語

スコア

〘名〙 (score)
① スポーツ、ゲームの得点。また、それを記した得点表。
※新式ベースボール術(1898)〈高橋雄次郎〉七「大学と第一高等学校の聯合仕合の『スコーア』(Score)即ち経過表を例に引き」
② (━する) スポーツやゲームで点をとること。
※自由と規律(1949)〈池田潔スポーツマンシップということ「クリケットで『センチュリー』といえば、打者が一回に百点またはそれ以上をスコーアすることで」
管弦楽合唱、器楽重奏などの全声部をひとまとめにした楽譜。総譜。〔新しき用語の泉(1921)〕
※モオツァルト(1946)〈小林秀雄〉二「僅かばかりのレコオドに僅かばかりのスコア」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「スコア」の意味・わかりやすい解説

スコア
score

合奏,合唱あるいは重唱(重奏)などの多声部楽曲における各声部(パート)の譜表を上下に並べて記した楽譜。パルティトゥアpartitur,総譜ともよばれる。これに対して各声部を独立して記した楽譜が〈パート譜〉あるいは〈合唱本〉である。スコアの譜表を並べる順序は,オーケストラ・スコアでは,原則として上から木管楽器,金管楽器,打楽器,独奏楽器,弦楽器の各セクション順であり,おのおののセクション内では音域の高い方から順に並べられるのが普通である。ただし,通奏低音があるときは最下段に置かれる。演奏用を目的とせず手軽に見るために縮小印刷されたものを〈ミニアチュア・スコア〉または〈ポケット・スコア〉という。また〈コーラス・スコア〉とよばれる声楽と器楽のための作品の合唱部分だけをスコアの形で示すものや,〈ボーカル・スコア〉とよばれる声楽部分はスコアの形で示し,器楽部分は鍵盤楽器用に編集した大譜表で表すものもある。すべての声部が2段の大譜表にまとめて記譜されたものを〈ピアノ・スコア〉という。

 10世紀から13世紀にかけての初期多声楽曲は,オルガヌムにみられるようにスコアの形で表示されるのが普通であったが,モテットの発展とともに合唱本の形が一般化し,15世紀から16世紀になるとパート譜が普及した。これらには紙面節約という実利面ばかりではなく,音楽様式の変化や,ポリフォニーの各声部の独立性,定量記譜法の浸透などが大きな力になっていることを見のがしてはならない。16世紀の末葉になると,器楽音楽の発達に伴って再びスコアの形に記譜されるようになり,バロック期以後今日までの合奏や合唱作品などは,演奏の実用のためのパート譜を除いて,原則としてスコアの形で表記されている。スコアは,各声部間の関係がひと目でわかるのが大きな特徴である。
楽譜
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「スコア」の意味・わかりやすい解説

スコア

総譜ともいう。複数のパート(声部)をもつ管弦楽曲,室内楽曲,合唱曲などのすべてのパートが並べて書かれてある楽譜。各奏者の受持ちのパートだけを書いた〈パート譜〉の対。合唱曲の場合,管弦楽部分がピアノ用に編曲してある楽譜はボーカル・スコアという。→五線譜

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スコア」の意味・わかりやすい解説

スコア
SCORE; signal communication orbit relay experiment

1958年 12月にアメリカ陸軍が打上げた最初の通信衛星。アイゼンハワー大統領のメッセージの録音を地上へ放送し,さらに地上からの放送を録音,これをプレーバックして,再び地上へ放送する実験に成功した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「スコア」の解説

スコア

NHKの子供向けテレビ番組『クインテット』(2003年放映開始)に登場するキャラクター。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スコア」の意味・わかりやすい解説

スコア
すこあ

総譜

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のスコアの言及

【譜表】より

…反復記号も複縦線の一種である。二つ以上の譜表を連結括弧と長い縦線で上下にそろえてまとめたものを連合譜表ということがあるが,これには大譜表やスコア(総譜)などが含まれる。大譜表はト音譜表とヘ音譜表の二つからなり,とくに鍵盤楽器のための音楽では最も基本的な記譜法である。…

※「スコア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android