スタック(読み)すたっく

デジタル大辞泉 「スタック」の意味・読み・例文・類語

スタック(stack)

コンピュータープログラミングにおける、データ構造の一。後に入力したデータが先に出力される。→後入先出法2

スタック(stuck)

ぬかるみ、雪などにはまって、自動車が立ち往生すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタック」の意味・わかりやすい解説

スタック
stack

コンピュータ記憶装置一種で,データの入出力が1ヵ所からしかできず,1つのデータを入れると,それまでに入れられたデータはその順に奥に押込められ,データを取出すと奥に押込められていたものが順に外に近いところに移されるという構造をもっている。したがって最後に入れたデータが最初に取出されることになる。この装置プッシュダウン・ポップアップ記憶装置,last-in first-outメモリなどともいう。木構造 (→トリー ) の探索数式構造解析など多くの場合に必要となるものである。多くはソフトウエア的にこの機能をもたせるが,ハードウエアによってこの機能を実現したものもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「スタック」の解説

スタック

メモリー領域後入れ先出し(LIFO方式でデータを操作する際に利用されるメモリー領域のこと。プロセッサープログラムを実行する際に、関数のアドレスなどのデータを一時的に格納しておくために用いる。スタックの操作は、データを入れるプッシュダウン命令とスタックからデータを取り出すポップアップ命令を用いて行い、これらの命令によって増減するデータの位置スタックポインターと呼ばれるレジスターを利用して管理する。プッシュダウンスタックとも呼ぶ。後入れ先出しプロセッサーポインターファイルHyperCardで作成したハイパーテキスト構造をもつファイルのこと。スタックウェアとも呼ばれる。HyperCard

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスタックの言及

【データ構造】より

… リスト:上に示した単純なリストのほかに,前後両方向を指すポインターをもつものや,環状になったものがある。 スタック:列のうち,一方の端でだけ挿入・削除・参照などの操作が行えるもの。スタックは,配列でもリストでも実現できる。…

※「スタック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android