スターター

精選版 日本国語大辞典

スターター

〘名〙 (starter)

① スポーツ競技で、出発を合図する人。〔陸上競技の研究（1921）〕

※外燈（1952）〈永井龍男〉坂のながめ「スターターの撃つピストルの音も、なんとなく冴えない」

② エンジンの始動装置。

※沈める滝（1955）〈三島由紀夫〉三「そんなにやけになってスタータアを押すなよ。バッテリイが空っぽになっちゃふぜ」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

スターター（starter）

１ 物事の始まり。第一歩。また、物事を始める人。初心者。
２ 競技で、スタートの合図をする人。
３ 競技の出場者。また、先発選手や先発投手。
４ 内燃機関を始動させる装置。

出典　小学館

百科事典マイペディア

スターター

（１）スターター・モーターの略。内燃機関の始動装置。ふつう蓄電池（バッテリー）を電源とする直巻式直流電動機を用いる。これは起動回転力が大で，電力消費が少ない。自動車ではエンジンのはずみ車に設けた歯車にスターターの小歯車（ピニオン）がかみ合ってエンジンが始動し，エンジンが自力回転を始めた後は歯車のかみ合いが自動的にはずれる。（２）競技や列車などの出発の合図をする人。（３）チーズやヨーグルトなどの発酵乳製品を作る際に用いる微生物のことで，これによって発酵が起こる。乳酸菌を用いることが多い。

出典　株式会社平凡社

栄養・生化学辞典

スターター

　チーズ，バターなどの発酵乳製品やドウなどの生産に使う微生物培養物．

出典　朝倉書店