スターウォーズ(英語表記)Star Wars

翻訳|Star Wars

改訂新版 世界大百科事典 「スターウォーズ」の意味・わかりやすい解説

スター・ウォーズ
Star Wars

1977年製作のアメリカ映画。ジョージ・ルーカス監督作品。全盛期の西部劇のおもしろさ,その活劇性をよみがえらせて生かす道は〈スペース・オペラ〉(宇宙もの)にあるという手本示し以後ハリウッドのアクション映画の主流を西部劇からSFに変えた1編。〈宇宙時代〉を迎えたという状況とともに,SFの世界には文句なしに〈絶対悪〉の敵役に設定できる,つまり,かつての西部劇におけるインディアンのように,映画の中でいくら殺しても批判されたりしない理想の悪役〈宇宙人〉がいたからだ,とこの映画をルーカスとともに企画・製作したゲーリー・カーツは語っている。コメディ・リリーフ的なロボットのC=3POとR2=D2のコンビが子どもたちに人気を呼び,人形として商品化され,映画のヒット(《JAWS・ジョーズ》の記録を破り,《E.T.》(1982)が出るまで歴代第1位の興行成績を示した)に次ぐ収益を上げた。続編《スター・ウォーズ/帝国の逆襲》(1980),《スター・ウォーズ/ジェダイ復讐》(1983)がある(さらに99年から2005年に新三部作が公開され,6部構成となる)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスターウォーズの言及

【SF映画】より

…《宇宙戦争》の色彩効果を受け継いだJ.ニューマン監督の《宇宙水爆戦》(1955)は,のちに評価が高まった。この作品は,かつての《フラッシュ・ゴードン》から,きたるべき《スター・ウォーズ》までの,いわば〈スペース・オペラ〉の空白をつなぐ位置を占めるフィルムでもあった。 同じ侵略宇宙人でも,《来るべき世界》のW.C.メンジース監督の《惑星アドベンチャー》(1953。…

【特撮】より

…つまり光学的な〈型抜き〉作業だと思えばいい。
[最近の特撮]
 近年の特撮は,《スター・ウォーズ》(1977)でジョン・C.ダイクストラがアカデミー賞(視覚効果賞)を受けた〈ダイクストラフレックス・カメラ〉(コンピューターを導入した世界最初のモーション・コントロール・カメラ。同じ動きを何度でも正確にリピートする)などの技術の開発によって,長足の進歩をとげ,70ミリ・ネガの使用によって,合成画面の精度も著しく向上した。…

※「スターウォーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android