スネークウッド

精選版 日本国語大辞典 「スネークウッド」の意味・読み・例文・類語

スネークウッド

〘名〙 (snakewood)
① 南アメリカ原産クワ科高木。材は堅く、蛇斑があり、ステッキとして珍重される。
※モダン語漫画辞典(1931)〈中山由五郎〉尖端人心得帳「ステッキは重からず軽からず〈略〉今はスネイク・ウッドすたれてサティン・ウッドの時代であるが」
キョウチクトウ科の常緑低木。インドマレーなどの熱帯に生える。高さ一メートルぐらい。葉は披針形で対生。花は淡紅色。果実は液果で黒熟する。インド地方でヘビ咬傷解毒解熱、抗赤痢などに用いられ、近年レセルピンの薬効発見で重要性を増している。印度蛇木

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デジタル大辞泉 「スネークウッド」の意味・読み・例文・類語

スネークウッド(snakewood)

クワ科の高木。材は堅く、蛇のような斑紋があり、ステッキ材として珍重される。南アメリカの原産。
キョウチクトウ科の常緑低木。葉は披針ひしん形で対生。花は淡紅色。果実は黒く熟す。根にレセルピンという薬効成分を含む。名は根の形状から。一説毒蛇による咬傷こうしょうの治療に用いられたところからという。インド・マレーなどの熱帯に分布。インド蛇木じゃぼく

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スネークウッド」の意味・わかりやすい解説

スネークウッド
すねーくうっど
snake wood
[学] Brosimum guianense (Aubl.) Huber ex Ducke
Brosimum aubletii Poepp. et Endl.

クワ科(APG分類:クワ科)の高木。ギアナおよびブラジル北部原産。材は堅く、美しい斑点(はんてん)があって、ヘビのような紋様を現すのでこの名がある。ステッキ材として珍重されるほか、装飾用にもする。なお、キョウチクトウ科(APG分類:キョウチクトウ科)のインドジャボクもスネークウッドとよばれるが、これはインドでヘビの咬傷(こうしょう)に用いられたことに由来する。

[星川清親 2019年12月13日]

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