スパーク光源(読み)スパークコウゲン

化学辞典 第2版 「スパーク光源」の解説

スパーク光源
スパークコウゲン
spark source

火花放電(スパーク放電)を発生させる光源発光分光分析の光源に用いる.適当な発電機に両極を連結し,高電圧をかけて電極を励起し,火花を発生させるが,つねに一定の放電電流波形が得られるよう工夫されている.電極間の距離が小さすぎるとアーク放電に近い発光を示し,距離が大きいと電流は小となり弱いスペクトル線しか発生しない.発光分光分析では火花ギャップを1~3 mm に固定する.放電には低電圧放電(約1 kV)と高電圧放電(数十 kV)の2種類が用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スパーク光源」の意味・わかりやすい解説

スパーク光源
スパークこうげん
spark light source

低圧ガスを封入した放電管。対向した電極をもつ真空放電管に1万~1万 5000V程度の高圧を瞬間的にかけると,発生した電子イオンが次々になだれ的に電離作用を起して (→電子なだれ ) 強い光を発し,スパーク放電特有のイオンのスペクトルが強く出る。適当なスパーク放電を行えば,真空紫外線の連続光源として使用できる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android