スフール遺跡(読み)スフールいせき(英語表記)Mugharet es-Skhul

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スフール遺跡」の意味・わかりやすい解説

スフール遺跡
スフールいせき
Mugharet es-Skhul

イスラエルの北西部ハイファの南約 20kmにある洞窟遺跡で,1929~34年にイギリス,アメリカの先史学研究所の合同調査団によって発掘された。タブーン遺跡からは数百mの距離にある。スフール遺跡では小児骨と,6体の成人を含む9体の化石人骨が発見された。これらの化石人骨群には典型的ネアンデルタール型の特徴とホモ・サピエンスの現代的特徴の両方が認められる。石器型式からみてもタブーン人と同じく,ルバロア=ムスティエ文化期のものとされている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android