セラチア菌(読み)セラチアキン(英語表記)Serratia marcescens

デジタル大辞泉 「セラチア菌」の意味・読み・例文・類語

セラチア‐きん【セラチア菌】

腸内細菌一種グラム陰性桿菌。人に対しては弱毒性だが、体力免疫力が低下した人に感染すると尿路感染症・気道感染症・心内膜炎骨髄炎敗血症などを起こす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「セラチア菌」の解説

セラチア菌

病原性は高くないが、免疫能の低下したヒトに感染を起こす。いわゆる日和見感染症原因になる菌で、睡眠薬中毒者や入院患者がよく感染する。肺炎、敗血症、心内膜炎が代表的疾患多臓器不全で死亡することもある。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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