セリバシオガマ(芹葉塩竃)(読み)セリバシオガマ(英語表記)Pedicularis keiskei

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

セリバシオガマ(芹葉塩竃)
セリバシオガマ
Pedicularis keiskei

ゴマノハグサ科半寄生多年草。中央・南アルプス,八ヶ岳秩父山地など,中部地方の亜高山帯の針葉樹林内に生える。地下茎は短く地をはい,数本の細い茎が立上がり高さ 20~40cmになる。葉は短柄で対生し,薄質,無毛。葉身は羽状全裂し,裂片はさらに羽状に深く切込み,小裂片にとがった鋸歯がある。7~8月,上部葉腋に花を開く。萼は中央で深裂し,花冠は緑白色,二唇形で,下唇は広く開き先端が3裂し,上唇はかぶと形で先端が細くとがる。おしべは4本で上唇内にある。日本の特産種で,遠縁のものが中国西部,ヒマラヤにある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android