セル生産方式(読み)セルセイサンホウシキ

デジタル大辞泉 「セル生産方式」の意味・読み・例文・類語

セル‐せいさんほうしき〔‐セイサンハウシキ〕【セル生産方式】

製造業において、一人または少人数作業者が製品を組み立てる生産方式。多品種・少量の製品の生産に向く。→ライン生産方式

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「セル生産方式」の解説

セル生産方式

ラインによる流れ作業ではなく、1人から数人の作業員で製品の組み立てを行う生産方式。ライン生産による作業員の待ち時間を排除することで生産性向上を目指したもの。ラインを新設せず、既存設備の手直しで対応できる点もメリット携帯電話AV機器などモデルチェンジが頻繁で、組み立て作業が大きな比重を占める製品に適しているとされる。消費者ニーズの多様化に伴う多品種少量生産、製品の提供サイクルの短期化などに対応した生産方式として1990年代前半以降、急速に普及している。

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世界大百科事典(旧版)内のセル生産方式の言及

【工作機械】より

…工作機械の配置は,素材から部品を作る際に必要な形状創成運動の順序によることが多い。形状創成運動の似た部品を集め,その加工に必要な工作機械群でシステムを構成したのがセル生産方式であり,多品種・少量生産に用いられる。これに対し,少品種・多量生産の加工システムには,トランスファーマシンが利用されることが多い。…

※「セル生産方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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