ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントラル・ドグマ」の意味・わかりやすい解説
セントラル・ドグマ
central dogma
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…J.D.ワトソンとF.H.C.クリックのDNA二重らせんモデル(1953)は,遺伝子の本体を明らかにすることにより,生物学再編成の突破口を開いた。1961年に始まった遺伝暗号の解読は数年でほぼ完了し(ニーレンバーグM.W.NirenbergとオチョアS.Ochoa),遺伝情報はDNA→RNA→タンパク質の方向にのみ流れるというセントラル・ドグマ(クリック,1958)が確認され,また遺伝子発現の調節はF.ジャコブとJ.モノのオペロン説で十分説明されるように見えた。一部の分子生物学者は,〈細菌でいえることはゾウでもいえる〉から,生命現象の大筋は解明されたという自信も示した。…
※「セントラル・ドグマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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