セント・パトリック大聖堂(読み)せんとぱとりっくだいせいどう(英語表記)St. Patrick's Cathedral

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

セント・パトリック大聖堂
せんとぱとりっくだいせいどう
St. Patrick's Cathedral

ニューヨーク市にあるローマ・カトリックの聖堂正面五番街に面し、50丁目と51丁目の間に位置する。ゴシック様式を復活させようというジェームズ・レンウィックの設計プランが採用されて、1858年に起工、79年に献堂式をあげた。ラテン十字形の平面をもつ花崗岩(かこうがん)の建物で、幅約52メートル、長さ約100メートル、尖塔(せんとう)の高さは約100メートルあり、約3000人を収容できる。ニューヨークの中心部ともいえるロックフェラー・センターの東にあり、復活祭ミサをはじめとする行事の際のにぎわいは有名である。

友部 直]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

セント・パトリック大聖堂
セント・パトリックだいせいどう
Saint Patrick's Cathedral

ニューヨークの五番街に建つ大聖堂。 J.レンウィックがフランス・ゴシック様式を模して 1858年に起工,79年に完成させた。硬質の花崗岩を使用し,フライングバットレス (飛び梁) を省略したため,様式的な特質を弱めてはいるが,内部のそびえ立つ身廊柱はきわだっている。

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