ゼロニモ・デ・ゼズス(読み)ぜろにもでぜずす(英語表記)Jeronimo de Jesus de Castro

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼロニモ・デ・ゼズス」の意味・わかりやすい解説

ゼロニモ・デ・ゼズス
Jeronimo de Jesus

[生]?. ポルトガルリスボン
[没]1602. 京都
ポルトガルのフランシスコ会士(→フランシスコ修道会)。文禄3(1594)年フィリピンからルソン総督の贈り物を携えて訪日二十六聖人殉教する少し前に国外追放されたが,慶長3(1598)年再び長崎潜入近畿地方伝道,のち徳川家康に謁し江戸聖堂を建設した。日本=フィリピン通商交渉の仲介者としても尽力した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゼロニモ・デ・ゼズス」の意味・わかりやすい解説

ゼロニモ・デ・ゼズス
ぜろにもでぜずす
Jeronimo de Jesus de Castro
(?―1601)

日本におけるキリシタン時代の宣教師。リスボン生まれのポルトガル人フランシスコ会士。マニラを経て、1594年(文禄3)平戸(ひらど)に到着、京都で日本語を修得、一時日本から追放されるが、再度来日、徳川家康(とくがわいえやす)の好意を得て、江戸に小さな聖堂を建立して、それを「ロザリオ聖母」と名づけた。家康の特使としてマニラに赴き、使命遂行後、京都伏見(ふしみ)に居住を許されるが、まもなく病没した。

[大谷啓治 2018年2月16日]

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