タイ国立公園(読み)タイコクリツコウエン

デジタル大辞泉 「タイ国立公園」の意味・読み・例文・類語

タイ‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【タイ国立公園】

Parc national de Taï》コートジボワール南西部にある国立公園リベリアとの国境を流れるカバレイ川とササンドラ川の間にある。西アフリカに残された最後の原生熱帯雨林地帯の一つで、コビトカバをはじめ、チンパンジーボノボピグミーチンパンジー)など多くの貴重な野生動物が生息する。1982年、世界遺産自然遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイ国立公園」の意味・わかりやすい解説

タイ国立公園
タイこくりつこうえん
Taï National Park

コートジボアール南西部,リベリア国境近くのカバリ川とササンドラ川に挟まれた地域に位置する国立公園。面積 3500km2。 1972年指定。西アフリカに残された最後の熱帯雨林の自然公園で,西アフリカに生息する動物のほぼ半数が確認できる。特にチンパンジー世界自然保護基金の保護活動が功を奏し,数の安定と餌づけに成功した。つる植物をはじめ熱帯多雨林固有の植物群も多い。 1926年の森林野生生物保護区指定以来,その生態系は守られてきたが,あとを絶たない密猟によりゾウをはじめその生息数が減少しているものもある。 1982年世界遺産の自然遺産に登録。

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世界遺産詳解 「タイ国立公園」の解説

タイこくりつこうえん【タイ国立公園】

1982年に登録された世界遺産(自然遺産)で、コートジボワール南西部、リベリアとの国境近くを流れるカヴァリ川とササンドラ川の間にある国立公園。公園内には、西アフリカでも稀少になっている熱帯雨林の原生林がある。ジャングルには、アフリカゾウ、チンパンジー、アカコロブスダイアナモンキーワニヒョウアフリカスイギュウ、コビトカバ、イボイノシシジャコウネコ、ボノボのほか、多種鳥類が生息し、絶滅危惧種も多数含まれている。この公園の生態系の最大の脅威は、森林の乱伐と密猟で、動植物の生息数の減少をいかに食い止めるかが課題になっている。◇英名はTaï National Park

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