タックルをタッチ(体に触れること)に置き換え、キックやスクラムをなくした簡易ルールのラグビー。通称「タッチ」とよばれる。1960年代にオーストラリアのラグビー選手がウォームアップのためにプレーしたのが始まりといわれている。
ボールはラグビーボールより一回り小さい楕円(だえん)のボールを使用する。ラグビーと異なり、ゴールラインにボールを蹴(け)り込むH型のポールはない。1チーム6人で攻守に分かれ、相手陣地の後方にあるタッチダウンゾーンとよばれる場所にボールを接地させれば1点が入る(タッチダウン)。ボールのパスはラグビー同様に真横か後ろにしかできない。攻撃側はタッチされないようにパスを回しながら前進する。防御側はボールを所持するプレーヤーの体のどこかに片手か両手でタッチすれば攻撃を止めることができる。防御側が合計6回タッチすれば攻守が入れ替えになる。公式フィールドは縦70メートル、横50メートル。公式戦の場合は20分ハーフで試合を行い、得点を競う。選手交代はいつでも何回してもかまわず、タッチする際も必要最小限の力でタッチしないと反則となるなど、危険な接触プレーが起こりにくいルールになっている。
[編集部]
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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