タンジュンプリオク(読み)たんじゅんぷりおく(英語表記)Tanjungpriok

デジタル大辞泉 「タンジュンプリオク」の意味・読み・例文・類語

タンジュン‐プリオク(Tanjung Priok)

インドネシアの首都ジャカルタ外港。市街北東部、ジャカルタ湾に面する。19世紀末に近代的な外港としてスンダクラパに代わり建設。大型船が着岸でき、同国最大の港になった。

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改訂新版 世界大百科事典 「タンジュンプリオク」の意味・わかりやすい解説

タンジュン・プリオク
Tanjung Priok

インドネシア,ジャワ島西部にある首都ジャカルタの外港。ジャワ海に臨み,ジャカルタ旧市街から約10km東方にある。19世紀末,バタビア(現,ジャカルタ)の発展に伴い,近代的港湾造成工事により完成したもので,4本の埠頭を備え,水深も12mあり,国内・国際交通や商業に大きな役割を果たしている。港とジャカルタ市内とは国道や電化された鉄道で結ばれ,またそれに沿う海岸には新しい娯楽・休養施設も発展してきた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タンジュンプリオク」の意味・わかりやすい解説

タンジュンプリオク
たんじゅんぷりおく
Tanjungpriok

インドネシア西部、ジャワ島北西岸にある首都ジャカルタの外港。オランダ領時代、バタビア(現ジャカルタ)の発展に伴い、19世紀末に近代的港湾として造成された。水深も12メートル以上あり、インドネシア国内および国際交通に大きな役割を果たしている。10キロメートルを隔てたジャカルタ市内とは電化された鉄道や国道で結ばれる。またジャカルタ湾に浮かぶスリブー群島観光の基地となっている。

[別技篤彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タンジュンプリオク」の意味・わかりやすい解説

タンジュンプリオク
Tanjungpriok

インドネシア,ジャワ島北西部,ジャカルタ首都特別州にある外港。中心街から北東約 10kmにある。スエズ運河の開通以降,大型船舶停泊目的で 19世紀後半に開港。荷扱い高は国内随一で,産業拡大に伴ってその利用価値は高まってきた。周辺には原油基地,造船所,自動車工場が立地し,一大工業地域を形成している。

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世界大百科事典(旧版)内のタンジュンプリオクの言及

【ジャカルタ】より

… 1619年以降,運河の開削,城壁,要塞,商館,住宅等の建設が繰り返し行われ,とくに1628年と29年にマタラム王スルタン・アグンがバタビアへの遠征に失敗してからは,町の拡大は著しく進んだ。町は運河に沿って南へ延びて現在のコタ地区が形成され,18世紀半ば以降はウェルテフレーデン地区(現在のジャカルタ中心部)に教会,広場,総督府,法学校,市庁舎が,また1877年から1917年にかけて東方のタンジュン・プリオクに新しい外港が建設された。さらに,南東方のメーステル・コルネリス地区(現在のジャティネガラ)に軍施設が設置されて町の外縁はいっそう拡大した。…

※「タンジュンプリオク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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