タンラ(唐古拉)山脈(読み)タンラさんみゃく(英語表記)thang lha; Tanggula shanmai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タンラ(唐古拉)山脈」の意味・わかりやすい解説

タンラ(唐古拉)山脈
タンラさんみゃく
thang lha; Tanggula shanmai

中国西部,チベット (西蔵) 高原の中部に連なる東西方向の山脈。西はカラコルム山脈南東はホントワン (横断) 山脈に続く。東半はチベット自治区とチンハイ (青海) 省の境界をなす。標高 6000m前後の万年雪をいただく峰が連なる。最高峰は中央部のグラダンドン (格拉丹冬) 山で標高 6621m。北斜面からチャン (長) 江の源流トト (沱沱) 川が流出するほか,タンルウィン川,メコン川などの源流が出ている。主峰群の東にあるタンラ峠をチンツァン (青蔵) 道路が通る。地下資源の調査が進められている。山脈名はチベット語で「高原の神」の意。

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