ターチョン(塔城)地区(読み)ターチョン(英語表記)Tacheng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ターチョン(塔城)地区」の意味・わかりやすい解説

ターチョン(塔城)〔地区〕
ターチョン
Tacheng

中国西北地方,シンチヤン (新疆) ウイグル (維吾爾) 自治区北西部の地区。イリ (伊犁) 自治州に属する。行政中心地のあるチョチェク市ほか5県と1自治県から成る。ジュンガル (準 噶爾) 盆地西部からカザフスタンとの国境をなす低山山地までを占める。チョチェク市,トルビルジン県などは山地中のエミン (額敏) 川流域の小盆地に位置し,国境紛争も発生している。農地ではコムギが栽培され,南東部のウス (烏蘇) 県では礫質砂漠に多数の国営農場が建設された。広大な草地ではヒツジ,ウシ,ラクダが放牧される。絨毯の産地として有名。鉄,石炭,石油の埋蔵があり,金も産出する。人口 77万 7414 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android