ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダイエー」の意味・わかりやすい解説
ダイエー
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日本の代表的なスーパーマーケット。本社,東京都江東区。1957年中内㓛(1922-2005)が(株)主婦の店ダイエーを設立し,大阪市旭区の京阪千林(せんばやし)駅前に100m2足らずの安売店を開業したことに始まる。次いで59年神戸の三宮に本格的スーパー第1号ともいえる三宮店を開店。その後日本経済の高度成長に伴う大量消費市場の形成とともに,メーカーの決めた価格より安く商品を売る薄利多売の同社は流通革命の旗手として成長を続けた。毎年10店舗前後というハイピッチで店舗網を拡大した。最初は小さい店舗で薬品,化粧品,食料品を中心に販売していたが,やがて大規模な店舗と幅広い品ぞろえとなっていった。64年には東京に進出した。70年社名を(株)ダイエーと改称,72年には長い間小売業界トップの売上げを続けていた三越を抜きトップとなった。以降長くその地位を守り,80年には売上げ1兆円を超えた。積極的に事業の拡大をはかり,多くの小売業やホテル,外食産業などの関連企業を傘下に収めたが,90年代に入り消費不況が続くなかで98年2月期赤字に転落。中内社長退任(1999)の後,2004年から産業再生機構の支援下で経営再建中である。資本金565億円(2005年8月),売上高1兆8338億円(2005年2月期)。
執筆者:岡田 康司
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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