チアリーディング(読み)ちありーでぃんぐ(英語表記)cheerleading

翻訳|cheerleading

デジタル大辞泉 「チアリーディング」の意味・読み・例文・類語

チアリーディング(cheerleading)

チアリーダーダンスアクロバット、かけ声などの技術を競う団体競技女子だけでなく男子の競技チームもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チアリーディング」の意味・わかりやすい解説

チアリーディング
ちありーでぃんぐ
cheerleading

チアリーダーがさまざまなダンスや組み体操などの要素で構成された演技を行う団体スポーツ。種目によって最低3人から最大16人までのチームで行われ、チームを組んだ選手ひとりひとりのことをチアリーダーとよぶ。チアcheerとは声援歓声を意味する英語である。チアリーディングは、19世紀末のアメリカで、スポーツの応援や地域を盛り上げる活動として始まった。当初は、エール交換や応援歌の指揮などがおもな活動であったが、観客を楽しませる演技として、ダンスや曲芸的な要素が徐々に取り入れられていった。1950年代にはNFL(アメリカ・プロフットボール・リーグ)の演出として、プロのチアリーディングが組織され、アメリカンフットボールバスケットボールの試合の応援と密接に関係しながら、演技の内容が急速な進歩を遂げた。今日のアメリカでは、中学校以上のほとんどの学校でチアリーディングのチームが組織されている。

 チアリーディングは、応援から始まった点に特徴があり、チアリーダーの躍動感や笑顔、チームの同調性など、見る人を引きつける演技の魅力が問われる。種目はおもにダンスとスタンツに大別される。ダンスはラインダンスやヒップホップジャズダンスなどの要素と、チアリーディング特有の身体の動きを組み合わせたもの。スタンツは組み体操の要素を取り入れた演技が中心である。このダンスとスタンツを構成の中軸とし、基礎的な演技要素のチア・サイドラインとよばれる掛け声、手と腕の動きやその形で表現するアームモーション、床運動タンブリングなどが組み込まれて演技の全体が構成されている。競技時間は、ダンスで通常2分30秒、スタンツは60秒ほどである。

 近年はアメリカだけでなく、カナダヨーロッパ、台湾やタイなどのアジアでも盛んに行われており、日本では、1988年(昭和63)に全日本チアリーディング選手権大会が初めて開かれた。高等学校、大学を中心に競技人口や団体数が増加している。

[編集部]

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