チェン・カイコー(陳凱歌)(読み)チェン・カイコー(英語表記)Chen Kai-ge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

チェン・カイコー(陳凱歌)
チェン・カイコー
Chen Kai-ge

[生]1952.8.12. 北京
中国の映画監督。父も北京電影制作所の映画監督であった。文化大革命中の 1969年から雲南省農村で働き,のち中国人民解放軍兵士となる。 1978年北京電影学院監督科入学。同期生にチャン・イーモウ (張芸謀)がいた。 1982年卒業。 1983年北京電影制作所に入る。 1984年第1作『黄色い大地』を監督,ロカルノ国際映画祭で銀賞を受賞 (撮影は張芸謀) 。第2作の『大閲兵』 (1985) はモントリオール世界映画祭審査員特別賞を受賞した。 1988年からアメリカに渡り映画を視察・研究し,1990年に帰国。その後『人生は琴の弦のように』 (1991) を経て,『さらば,わが愛~覇王別姫』 (1993) でカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールを受賞,世界的な監督の一人となった。そのほかの作品には『子どもたちの王様』 (1987) 『花の影』 (1996) 『始皇帝暗殺』 (1998) などがある。中国映画の「第5世代」 (1950年代生まれで文革後に電影学院に入学した監督) を代表し,作品は壮大なスケールと重厚さを特徴とする。

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