チェース・マンハッタン銀行[会社](読み)チェースマンハッタンぎんこう

百科事典マイペディア の解説

チェース・マンハッタン銀行[会社]【チェースマンハッタンぎんこう】

バンク・オブ・アメリカと並ぶ米国の有力銀行。Chase Manhattan Bank。1955年チェース・ナショナル銀行(1877年創立,ロックフェラー系)とマンハッタン銀行(1799年創立,クーン=ローブ系)が合併して設立。外国為替業務,子会社を通ずる証券業務で有力。ニューヨークを本拠地に,国内39州海外約50ヵ国に拠点をもつ。1969年設立されたチェース・マンハッタンコーポレーションはこの銀行の持株会社(1998年総資産3658億7500万ドル)。1996年のケミカル銀行との合併は世界の大型金融機関再編の口火を切った。2000年12月,J.P.モルガンと合併。行名はJ.P.モルガン・チェースとなった。2008年の米国金融危機のなかで,投資銀行ベア・スターンズ,米国最大の貯蓄貸付組合ワシントン・ミューチュアルを買収する一方,政府による250億ドルの資金資本注入を受け入れた。
→関連項目ロックフェラー財閥

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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