チクロ

デジタル大辞泉 「チクロ」の意味・読み・例文・類語

チクロ

sodium cyclohexylsulfamateから》シクロヘキサンスルファミン酸ナトリウムの俗称。

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精選版 日本国語大辞典 「チクロ」の意味・読み・例文・類語

チクロ

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改訂新版 世界大百科事典 「チクロ」の意味・わかりやすい解説

チクロ


シクロヘキシルスルファミン酸ナトリウムsodium cyclohexylsulfamateあるいはサイクラミン酸ナトリウムsodium cyclamateとも呼ばれる。合成甘味料一種で,ショ糖の約30倍の甘みをもつ。酸性下でとくに甘みが強くなるので(ショ糖の約50倍),ジュースなど果実を使った加工食品の甘みの増強用としてよく用いられた。しかし,1969年にアメリカで行われた実験動物による試験で,発癌性の疑いがもたれたため,日本では同年に使用禁止となった。同じ合成甘味料のサッカリンが甘みに癖があるのに対し,さわやかな甘みをもっている。
合成甘味料
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百科事典マイペディア 「チクロ」の意味・わかりやすい解説

チクロ

サイクラミン酸(シクロヘキシルスルファミン酸)のナトリウム塩,カルシウム塩の通称。合成甘味料の一種。無色〜白色の結晶または結晶性粉末で,水に可溶,砂糖の30〜50倍の甘味をもち,熱に安定。日本では前者は1956年,後者は1961年食品添加物として許可され,広く利用されてきたが,大量摂取は内臓障害や発癌のおそれがあるとされ,1969年使用禁止。その後の追試では発癌性に否定的であった。
→関連項目合成甘味料

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チクロ」の意味・わかりやすい解説

チクロ
ちくろ

サイクラミン酸ナトリウム

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世界大百科事典(旧版)内のチクロの言及

【合成甘味料】より

…化学構造と甘味との関係は古くから研究されているが,アルデヒド基-CHO,オキシム基-CH=NOH,ハロゲン基,アミノ基-NH2,スルホ基-SO3H,トリアジン核,スルホアミノ基-SO2NH2,水酸基-OHをもった化合物がおおむね甘味が強い。しかし,現在までに開発された合成甘味料はサッカリン,ズルチン,チクロ(サイクラミン酸ナトリウム),アスパルテームなど数少ない。さらに,ズルチンとチクロはその安全性に疑いが生じ,それぞれ1968年,69年に日本では使用が禁止されている。…

※「チクロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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