ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チムール(帖木児)」の意味・わかりやすい解説
チムール(帖木児)
チムール
Tīmūr
[没]1405.2.18. オトラル
中央アジアの征服者で,チムール朝の創建者。ケシュ (現在のシャフリサブズ) の小貴族の出身で,その家系はチンギス・ハンに連なるといわれる。チャガタイ・ハン国に仕えていたが,1370年にサマルカンドで王となり,征服戦争を開始し,20回以上の大遠征を行い,ついに地中海からガンジス川に及ぶ大国を建設した。彼は首都サマルカンドに壮大な建築物を築き,また経済,文化の発展をはかったため,サマルカンドは非常な繁栄をみた。 1405年中国遠征の途についたが,オトラルで病没。ヨーロッパではタメルラン Tamerlanと呼ばれる。
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