チャイルド・ハロルドの巡礼(読み)チャイルド・ハロルドのじゅんれい(英語表記)Childe Harold's Pilgrimage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

チャイルド・ハロルドの巡礼
チャイルド・ハロルドのじゅんれい
Childe Harold's Pilgrimage

イギリスの詩人バイロンの長詩。4巻。 1812~18年刊。大陸各地の風物や歴史的,文学的連想などが,多情多感な旅人胸中に呼起す反応を主題とした旅行記。1,2巻はスペインポルトガルアルバニアギリシアの旅を描き,一夜にして当代の最も高名な詩人となった,と作者をして言わしめたほどの好評を博した。 16年にはスイスアルプスにいたる旅を扱った第3巻を発表。第4巻はイタリアを舞台としている。主人公チャイルド・ハロルドは作者の分身であり,第4巻では仮面を脱いで一人称で語る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android