チャウロコタケ(茶鱗茸)(読み)チャウロコタケ(英語表記)Stereum ostrea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

チャウロコタケ(茶鱗茸)
チャウロコタケ
Stereum ostrea

担子菌類ヒダナシタケ目コウヤクタケ科。広葉樹または針葉樹に生じ,材の白腐れを起す。しばしばシイタケ榾木 (ほたぎ) をおかす。キノコはなかば背着性,革質で硬い。傘は半円形または扇形で,多数が瓦をふいたように重なって生じる。径1~5cm,厚さ 0.5~1mm,上面は黄白色から淡褐色,褐色の輪紋をつくる。密毛を生じ,ときにそれが輪状に脱落する。傘の背面暗褐色。日本全土に産し,汎世界的に分布する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android