チャガタイ・ハン(察合台汗)(読み)チャガタイ・ハン(英語表記)Chaghatai Khan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

チャガタイ・ハン(察合台汗)
チャガタイ・ハン
Chaghatai Khan

[生]?
[没]1242
チャガタイ・ハン国初代のハン (在位 1227~42) 。チンギス・ハンの次子で,父に従い,1213年の全国再征のとき兄弟とともに右翼軍を指揮。 19年以来の西征のときオトラル,ウルゲンチ攻略に従事,25年の西夏再征のときは監視軍を率いて留守の任につき,また一時モンゴル帝国の法令施行を監視する任にあった。チンギス没後,弟オゴデイをハンに推し,オゴデイは彼を尊重,その意見を仰いで重要国策を決定。チャガタイは父から 4000戸の分民と天山山脈北麓一帯の所領を分与され,そこにチャガタイ・ハン国を建てた。

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