チョナン(天安)市(読み)チョナン(英語表記)Ch'eonan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョナン(天安)市」の意味・わかりやすい解説

チョナン(天安)〔市〕
チョナン
Ch'eonan

韓国,チュンチョンナム (忠清南) 道北部の中心都市。 1963年市制。チャリョン (車嶺) 山脈の西麓に開けたアンソン (安城) 平野の南部にある。ソウルの南方にある道路交通の要衝として発達し,『天安三巨里 (三叉路) 』の民謡で広く知られてきた。キョンブ (京釜) 鉄道からチャンハン (長項) 鉄道とアンソン鉄道が分岐する。キョンブ高速道路のインターチェンジからも近く,農産物の大集散地である。農村部では稲作を中心に野菜栽培と酪農が盛んで,クルミを特産する。金の産出が多い。早くから農機具工業が行われたが,60年代からマッチ,石鹸,窯業なども盛んとなっている。市の西方のオニャン (温陽) 温泉は韓国を代表する温泉で観光客が多い。面積 78km2。人口 17万 196 (1985) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android