チョ・ジフン(趙芝薫)(読み)チョ・ジフン(英語表記)Cho Chihun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョ・ジフン(趙芝薫)」の意味・わかりやすい解説

チョ・ジフン(趙芝薫)
チョ・ジフン
Cho Chihun

[生]1920.12.3. 慶尚北道,英陽,日月面注谷洞
[没]1968.5.17. ソウル,城北洞
韓国の詩人本名,東卓。高麗大学校教授,韓国詩人協会会長などを歴任。 1939年『文章』誌に『僧舞』『古風衣裳』などを発表してデビュー。 46年朴斗鎮,朴木月とともに共同詩集『青鹿集』を発行,以来「青鹿派」詩人という俗称がある。この詩集は解放前後をつなぐ橋梁的役割と,解放直後の激動期の過熱した政治主義的傾向に対抗する志向性において,文学史的意味をもつ。 56年自由文学賞を受賞。ゆったりした伝統的韻律で,仏教的要素と志士気質が強くにじみ出た典雅な回顧的,古典的詩の世界を築きあげた。ほかに詩集『草の葉断章』 (1952) ,『趙芝薫詩選』 (56) ,『歴史の前で』 (59) ,『余韻』 (64) など。

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