日本大百科全書(ニッポニカ) 「チョーク(岩石)」の意味・わかりやすい解説 チョーク(岩石)ちょーくchalk 石灰質の殻(から)をもつ浮遊性の単細胞生物の遺骸(いがい)と非常に微細な方解石とからなる岩石。一般に多孔質、細粒で、あまり硬くなく、もろくて壊れやすい。白色または灰白色を呈し、約90%以上が炭酸カルシウムからなる。この岩石を構成する生物遺骸はおもに単細胞植物の一種コッコリスで、ほかに有孔虫、アンモナイト、ウニ、二枚貝なども含まれていることがある。北フランスからイギリスにかけて分布する白亜紀の地層によく知られており、イギリス海峡の両岸のものはとくに有名である。白亜はチョークの訳語である。[斎藤靖二][参照項目] | コッコリス | 生物岩 | 白亜紀 | 微化石 | 方解石 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例