チリキ山(読み)チリキサン

デジタル大辞泉 「チリキ山」の意味・読み・例文・類語

チリキ‐さん【チリキ山】

Volcán de Chiriquí》⇒バル山

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「チリキ山」の意味・わかりやすい解説

チリキ[山]
Volcán de Chiriquí

パナマ西部にある死火山。バルー山ともいう。パナマの最高峰で,標高3477m。コスタリカから東に延びるタラマンカ山脈東端,コスタリカとの国境近くにあり,ダビッドの北北西46kmに位置する。火山体は多量の噴出物で覆われ,火口は破壊されて,ほとんど原形をとどめない。その南麓斜面には,肥沃火山性土壌があり,同国の主要なコーヒーの栽培地の一つである。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のチリキ山の言及

【アメリカ・インディアン】より

…中間地域は前3000年ころバルディビア文化のように土器をもち原初的栽培を行っていて,文化的先進性を示すが,トウモロコシやマニオク農耕の普及後は,メソアメリカやアンデスのような文明社会の発展はない。しかしながら,パナマのコクレやチリキ,コロンビアのサン・アグスティン,キンバヤ,エクアドルのグアンガラ,トリタ,ミラグロなど,土器,金細工,石製品に独特の洗練をみせる地方的文化を形成した。16世紀初頭,チブチャ族その他が首長とそれに近い近縁者を貴族層とする階層化した社会を成立させていた。…

【パナマ】より

…国名の由来についてはいくつかの説があるが,16世紀初頭スペイン人が中央アメリカを征服していったころ,この地に住んでいたクエーバ族が魚の豊富な場所や漁師のことを〈パナマ〉と表現していたことに由来するといわれている。
[自然,住民]
 国土を東西に縦断するようにチリキ山脈,タバサラ山脈,サン・ブラス山脈が走っており,国土の大部分が丘陵と山地である。活火山であるチリキ山(3475m)が最高峰。…

※「チリキ山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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