チンホン(景洪)県(読み)チンホン(英語表記)Jinghong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チンホン(景洪)県」の意味・わかりやすい解説

チンホン(景洪)〔県〕
チンホン
Jinghong

中国西南地方,ユンナン (雲南) 省南部,シーサンパンナ (西双版納) タイ族自治州の県。ユンチンホン (允景洪) に州と県の行政庁がある。車里県と呼ばれていたが,1957年パンナーチンホン (版納景洪) と改名,60年チンホン県となった。ラオスとの国境付近,ランツァン (瀾滄) 江の流れる広い盆地に立地する。農業が盛んで,イネサトウキビ,茶,ワタ,果樹,ザボン,サイザルアサなどが栽培される。茶はプーアル (普 洱) 茶の名で知られる。ラックの採集が盛ん。製糖製紙農機具などの工場がある。地下資源は鉄と岩塩がある。野生動物も多く,ゾウ,サイ,テナガザル,クジャクなどが生息。マラリアに悩まされたが,ほぼ根絶された。人口 33万 8465 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android