ツァンチョウ(滄州)特別市(読み)ツァンチョウ(英語表記)Cangzhou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ツァンチョウ(滄州)〔特別市〕
ツァンチョウ
Cangzhou

中国華北地方,ホーペイ (河北) 省南東部の市。3つの市区と2県から成る。古くはチャンルー (長蘆) 県で,ポーハイ (渤海) 湾岸で産するチャンルー塩の集散地として発達。明代以後は滄州の州治。元代からター (大) 運河にのぞんでいたが,人民共和国成立前には農産物の地方的集散地にとどまっていた。新興工業都市の一つで,機械,石油化学,電子機器,製紙メリヤス,ゴム製品,食品加工などの工場が立地する。レンチウ (任丘) 油田からナンキン (南京) 市に向う送油パイプラインの中継地である。農村部はコムギトウモロコシワタの栽培を主とするが,低湿地にあるために水害が絶えなかった。ハイ (海) 河水系の根本的な治水計画によって収量が増大している。チンフー (京滬) 鉄道が通る。人口 129万 3602,うち市区人口 33万 677 (1990) 。

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