ツェツェ蠅(読み)ツェツェばえ

精選版 日本国語大辞典 「ツェツェ蠅」の意味・読み・例文・類語

ツェツェ‐ばえ ‥ばへ【ツェツェ蠅】

〘名〙 (ツェツェはtsetse で、ツワナ語に由来) ハエ双翅)目ツェツェバエ科の昆虫総称サシバエに似た中形のハエで、かたく細長い口吻(こうふん)をもち、人間や各種の動物から吸血し、アフリカ睡眠病眠り病)やナガナ病を起こすトリパノソーマを媒介し衛生上大害を与える。約二〇種知られ、多くはアフリカ熱帯地方湿地に分布する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ツェツェ蠅」の意味・読み・例文・類語

ツェツェ‐ばえ〔‐ばへ〕【ツェツェ×蠅】

《ツェツェ(tsetse)はバンツー諸語に由来》双翅そうし目ツェツェバエ科の昆虫の総称。アフリカに分布する吸血性のハエで、約20種が知られ、体はいずれも淡褐色卵胎生トリパノソーマによる嗜眠しみん性脳炎牛馬のナガナ病を媒介する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android