ツルナ(蔓菜)(読み)ツルナ(英語表記)Tetragonia tetragonoides; New Zealand spinach

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツルナ(蔓菜)」の意味・わかりやすい解説

ツルナ(蔓菜)
ツルナ
Tetragonia tetragonoides; New Zealand spinach

ハマミズナ科の多年草。ハマヂシャ,ハマナともいう。東南アジアをはじめラテンアメリカオセアニアなどの熱帯から暖温帯に広い分布をもつ。北海道西南部から本州,四国,九州の海浜砂地に生える。地方によっては食用に栽培することもある。全体が多肉質で,茎は地上をはい分枝し,長さ 30cmほどになる。葉は長さ 4~6cmの卵状三角形で互生し,表面は多少ざらつく。夏から秋にかけて,葉腋に小さな花を 1~2個ずつ開く。黄色い 3~5枚の萼片があり,花弁はない。花後に角張ってとげのある実をつける。新芽若葉を食用にし,また全草を開花期にとって干し,薬用にする。

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