ツークシュピッツェ(読み)ツークシュピッツェ(英語表記)Zugspitze

世界の観光地名がわかる事典 「ツークシュピッツェ」の解説

ツークシュピッツェ【ツークシュピッツェ】
Zugspitze

ドイツのバイエルン州オーストリアチロル州国境にまたがるドイツの最高峰標高は2960~2970mまで、さまざまな主張があり特定されていないが、2962mとするのが最も一般的なようである。この山の北東麓には、バイエルン州の観光都市ガルミッシュ=パルテンキルヒェン(Garmisch-Partenkirchen)がある。この町から山頂に至る山岳鉄道バイエルンツークシュピッツェ鉄道が運行しているほか、ドイツ、オーストリア側双方からケーブルカーも運行しているので、手軽に登ることができる。金色十字架が建ち、国境線が山頂部を通っているため、山頂部に検問所があるという珍しい山でもある。また、山頂のチロル(オーストリア)側に、「カフェ“2962”」というカフェテリアがある。◇作曲家リヒャルト・シュトラウスは、10代の頃のツークシュピッツェ登山の体験をもとに、1914年に「アルプス交響曲」を作曲した。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツークシュピッツェ」の意味・わかりやすい解説

ツークシュピッツェ
Zugspitze

ドイツ南東部,バイエルン州南部,オーストリアとの国境にそびえるドイツ最高峰。標高 2962m。バイエリッシェアルペンの一部をなすウェッターシュタイン山地にあり,頂上からの眺めがよい。北麓の観光基地ガルミッシュパルテンキルヘンの町から登山電車があるほか,途中のアイプ湖,オーストリア領のエールワルトからはロープウェーが通じる。

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