テアトロ

精選版 日本国語大辞典 「テアトロ」の意味・読み・例文・類語

テアトロ

〘名〙 (teatro) =テアトル
旅日記から(1920‐21)〈寺田寅彦〉八「劇場(テアトロ)の中の円い広場には、緑の草の毛氈の中に真紅虞美人草が咲き乱れて」

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デジタル大辞泉 「テアトロ」の意味・読み・例文・類語

テアトロ(〈イタリア〉teatro)

劇場。演劇シアター

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改訂新版 世界大百科事典 「テアトロ」の意味・わかりやすい解説

テアトロ

演劇雑誌。1934年(昭和9)5月,秋田雨雀を責任編集者として創刊軍国主義の強まる気配の中で,危機にあった演劇芸術の擁護訴え,暗い谷間の時代に良心的な演劇の灯を掲げたが,40年8月を最後に政府の干渉で休刊した。戦後の46年10月に村山知義土方(ひじかた)与志の共同編集で復刊土方村山の両名のほか,浜村米蔵,木下順二,倉橋健など数多くの人々が寄稿し,堀田清美大橋喜一など,いわゆる〈職場演劇〉の作家たちもこの誌上で作品を発表した。発行人の死による一時休刊(1956年8月)はあったものの,56年9月には芥川比呂志宇野重吉,木下順二,千田是也,村山知義による編集委員会で再刊,以降,若干の変遷を経ながらも,広く演劇全般を対象とする総合演劇誌の姿勢をとっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テアトロ」の意味・わかりやすい解説

テアトロ

新劇雑誌名。 1934年5月進歩的な新劇運動のための理論および啓蒙雑誌として創刊,40年7月第7巻7号で廃刊。 46年 10月土方与志,村山知義の責任編集で再刊。勤労者演劇の民主的発展に寄与したが,のち総合演劇雑誌を標榜,現在に及んでいる。月刊。テアトロ社刊。

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